脱成長の電脳1

長文を放流する電脳の墓場 アニメの感想とか 

2017年アニメ総評part2:夏・秋季編

 

touseiryu.hatenablog.com

 上掲の去年のアニメについて大雑把なレビューをしながら6段階で勝手な"評価"をつけていく」企画の続きです。対象は去年初回から最終話まで全話観たアニメ全タイトルです。"評価"はだいたい以下のような基準、というか気分でつけています。

 

S あぁ^~オタクになる~

A 秀作、人に勧められる

B 良作、十分楽しめた

C 凡作、平均的

D 駄作、見るべきではなかった

E 許せねえ・・・

 

 

夏季(7月~9月)

Fate/Apocrypha D

 Fateシリーズの新作ということでけっこう楽しみにしていたのですが期待外れでした。いくつかダメな点を挙げます。第一に、キャラクター各々の内面に対しての描写が圧倒的に足りない。サーヴァント計14騎+マスター8人それぞれがどういう人物で何のために戦うのか、きちんと描くには2クールでも結果的に不十分で、人が死んでも全然その死を惜しいと思えなかったんですよね。例えばFate/Zeroでは7騎+7人+αの物語を描くのにまるごと1クールを費やしました。悪玉として他の6陣営から排除されたキャスター組でさえ、退場するのが惜しいと感じさせるような描き方がしっかりとされていたと思います。一方黒のキャスターが暴走し、主人公側の全員から集中攻撃されて討たれた時はどうだったか。その回の冒頭にほんの僅か回想シーンが入りましたが、彼についての物語はそれきりで、死んだところで何の感動も起こりませんでした。程度の差はありますが、肩入れしたくなるようなキャラクターは見当たらなくて(強いて言えばカルナ)、最後まで意味の薄っぺらい死ばかりだったという印象です。

 第二に、歴史や伝説に対するリスペクトを感じないこと。言ってしまえばFGO的なキャラクター観だった(怒られそう)。Fateには一貫した二次創作としての原典(歴史・伝説)に対する敬虔さがあり、原典をきちんと下敷きにできているからこそのサーヴァントのカッコ良さや設定の重みがありました。それがこれまでのシリーズを好きな理由のひとつでもあります。なので、設定的な裏付けがあるとはいえポッと出のジーク君が英雄たちと互角に戦う展開もピンときませんでしたし、浅いキャラクターの描写も歴史へのリスペクトの欠如に由来するように思えて駄目でした。調べると原作ではもっと細かく設定が説明されているらしいのですが、それをカットしたのも「FGO民相手ならこんなもんでいいだろう」と舐められた気がして嫌でした。これでFateの名を冠していなければバトルの作画は派手だったし凡作くらいの評価で落ち着いたのかもしれないですが、失望感が強くてこの評価。他にもいろいろありますが長くなり過ぎましたね。因みに私はFGOもそこそこプレイしています。

 

メイドインアビスA

 かわいらしい絵柄の割に甘えを許さない過酷な展開で話題になった作品ですね。あまりにも未熟なレグとリコが二人きりで助け合い、お互い依存しながら、二度と戻れないかもしれない冒険に挑む姿はとても儚げで感動的でした。驚かされたのはリコが右手を負傷するシーン。演出も演技も素晴らしく、あれほどに説得力をもってレグの感じた不安がリアルに伝わってくる1シーンはそうそう見られるものではないです。

 中盤あたりで、母親に会う目的があるとはいえ、聡明なリコが明らかに実力不足なのに危険極まりないアビスへの冒険へ挑もうとするの異常だよな~と思ってたらオーゼンの「リコは一度死んでる」って話が出てきて、リコの一人称で描いてこなかったのが意図的だったと分かりなるほど!という感じでした。まあそれについてはミスリードの可能性もあると思っているわけですが、アビスというフロンティアへの憧れは外の人間からは恐らく理解し難いものです。一度嵌ったら蟻地獄のように人々を物理的にも精神的にも引きずり込んで離さないアビスの存在は確かに異常ですが、アビスの奇想天外な景観や説得力ある造形をもったモンスターたちを見ると、あの世界観が魅力的に思えてもしまうわけです。それだけレグやリコの憧れに共感し易くなるし、ある意味、観る我々をもアビスに引きずり込む仕掛けがされているともいえるでしょうか。その辺り、とても信頼できる作品だと感じさせてくれますね。合理性だけで量れないのが人間の有様でもある。脇を固めるナナチやオーゼンといったキャラクターにも非常に良いエピソードがありました。正直泣けた。アビスの謎やボンドルド卿の思惑については今後のシリーズで明かされていくと思うので楽しみ。

 

プリンセス・プリンシパルS

 オタクは『プリンセス・プリンシパル』を見ろ。19世紀ロンドンを舞台に繰り広げられる美少女たちのクール・スタイリッシュ・スパイ・アクション、それだけで最高という感じはありました。まあでも本作はありがちなコンセプト倒れの作品ではなくて、骨太なストーリーが伴っているからこそのこの評価です。基本的に一話完結のストーリーで毎回明確なテーマ性があり、その中でメインの五人の関係が少しずつ進展し、各々の抱える過去や強い思いが明らかになっていく構成はやはりいいですね。特にアンジェとプリンセスの幼少期の過去が明かされる回にはめちゃくちゃ感動してしまいました。二人がお互いに向け合う感情のデカさを思うとウワーッと絶叫してしまうみたいなのはある。それからまた2話を見返すと仕掛けられた細かい意味深なカットの意味合いが分かったりして…そんなふうに何度も繰り返し見るといろいろ発見が大きい作品でもあります。

「嘘」というのが本作全体のテーマでした。チーム白鳩の面々は全員が何かしらのプロフェッショナルであり、得意分野を生かして協力しながら作戦を成し遂げてゆくことで互いに信頼を深めていきます。彼女たちの卓越した技術は、メンバー各々が並々ならぬ決意と葛藤のなかで強さを身につけてきたもの。しかし一方で彼女たちは一人の少女としては歪な人間だといえるでしょう。時勢に翻弄され、両親の愛情を知らず、組織の手駒として使われ、権謀術数のなかで利用されかねない過酷な立場の彼女たちは「嘘」を使いこなして生きてきました。だからこそ不完全な彼女たちにとって、ただの少女でいられるあの部室でお茶をして過ごす時間こそがかけがえのない「本当」のものになったんだろうな、とね… そういうのが好き、という話でした。

 

ようこそ実力至上主義の教室へC

 やたら勉強とか頭の良さみたいなものがテーマとして強調されていた作品でした。今の私が見ると進学校と言ったってあんなに上昇志向の人間ばかりではないだろうし、逆に作者頭悪そうにも見えるんですが、中高時代に勉強ができるできないというのは私にとってもクリティカルな問題だったので、中高生向けのラノベ原作と考えればまあこんなものかとも思います。無人島での心理戦は純粋に面白かった。なかなか感心したのは最終話で、いわゆるツンデレヒロインの堀北さんが「素直」、明るく振る舞うが表裏の激しい櫛田さんが「不器用」という語られ方をされていたのにはなるほど!と唸らされました。あと堀北さんが初めてデレた場面で主人公が「俺はお前のことはどうでもいいがな」と内心つぶやいているのも非常にクールでよかった。ラノベ的なテンプレを崩そうとしている姿勢は評価したいけれども、全体的な青臭さが嫌でこんな感じです。

 

『Dive!!』 E

 これ、原作の小説を昔読んでいたんですよね。はっきり言ってこのアニメには原作へのリスペクトとか作り手のこだわりを感じませんでした。登場人物はみんなどこかで見たようなありがちなキャラクターに改変されており、EDなどでやたらと男の裸を強調しがち(なのは水着だから仕方がないとはいえ)、声優も狙い澄ましたように梶桜井中村とくれば安直な女性ウケの狙いが露骨で心底失望しました。基本的には原作のストーリーをなぞっており物語はあるかないかで言えばあったけれど、とにかくキャラクターの薄っぺらさが目につき全然感情移入はできませんでした。これをどうして我慢して見続けたかといえば、原作で大変感動した最後のオリンピック代表決定戦、特に沖津のスワンダイブのシーンが映像化されるのをどうしても見たかったからです。しかし…最後まで典型的な低予算アニメという感じで作画も演出も画面の切り取り方もまるで平凡でした。好きだった小説がこんな形でアニメ化されたのも腹が立ったし、時間を無駄にしたとしか思えなかった。未読だったらここまでイライラしなかったと思うけど、そもそも見てないでしょうね。

 

ボールルームへようこそA

 観る前の競技ダンスへの興味、私もほぼゼロだったし大多数のアニメファンにとってもそうだったと思います。しかし、登場人物たちが薄暗いスタジオで独り練習に打ち込む姿や、光り輝くダンスホールで華麗に踊る姿がこれほどカッコ良く見えたのには驚きがありました。ダンスシーンでやや止め絵が多かったというのはありますが、全体的に画面構成や動きの躍動感といった「見せ方」の部分がかなり上手い作品だったと思います。一見華やかなダンスの世界ですが、その裏には孤独な鍛錬があり、自分の背負ったものを表現する手段であり、他者とプライドをかけてぶつかり合う場でもあるわけですね。

 すごく印象的だったのが後半のOPの冒頭、多々良と千夏が練習をするカットです。朝焼けの光のなかを千夏がホールドの形に腕を広げて近づいてくる。女子高生が近づいてくるのがあんなに嫌だと思える図、あるか?多々良と千夏の間にあるのは安い共感ではないわけです。お互いが妥協なく相手を分かろうとした末にたどり着いた、相手の人格を尊重するが故の「完全には理解し得ない」という割り切りと、ひとつの目標に共に向かっていく相方としての絶対的な信頼です。前半では「リーダーはパートナーの額縁になる」「パートナーはペアの最大出力を決める」といった競技ダンスの一般論が出てきて、多々良―マコ組がその枠の中で精一杯自分を表現する様が描かれました。しかし多々良―千夏組では枠を超えた、彼ら独自の信頼を築くところまで到達したところに多々良の成長がみられるわけですね。遠慮がちに自分を相手に合わせていくのではなく、傷付けることを恐れないだけの信頼と自信を手にしたからこそ彼は千夏の存在を意識から消し、四本足になった幻覚を見るまでになりました。そして「解り合えない」からこそお互いの秘めた可能性に期待し続けられるし、ダンスに対するお互いの要求に真摯であることを求められます。だから私がOPのあのカットに感じる嫌らしさというのは休日が終わる時のそれに似ています。そんな否応なしに緊張を強いられる関係、甘えのない関係が、人間同士の相互理解においてとても本質的なものに思えて好感が持てたという話でした。

 

秋季(10月~12月)

宝石の国S

 この作品には感情移入しすぎて、一人で繰り返し観ているとナイーブになって変な声が出るようになった。最近はあまり観ないようにしています…と言いつつこの文章を書きながら観てたら泣いてしまって作業にならなくなった。マジで観てないなら今すぐ観てほしい。この作品については稿を改めていつかきちんと文章にしなければと思ってもいるので、かいつまんで書きますね。

 登場人物のほとんどが性別を持たず不死の「石」だというところがかなり特徴的な設定です。一話くらいの時点では、彼らは時々月人が襲ってくる以外は箱庭のような世界で牧歌的に生活しているように見えますね。しかしよく見ていくと、何百年もの寿命のなかで彼らは彼らなりに様々な悩みや強い感情を抱えて生きていることが分かってきます。聡明なシンシャは孤独感を、親切なダイヤモンドは嫉妬を、強いボルツは劣等感を。しかし、各々が親代わりともいえる先生と仲間たちとの穏やかな生活を守ろうと、不器用ながらも努力してあの日常を成り立たせています。そんな宝石たちの姿は人間の本質そのものだといえるのではないでしょうか。そんなところで宝石たちは大昔の生物「にんげん」が魂・肉・骨に分かれたうちの骨である、という話も出てきますね。主人公のフォスフォフィライトは若く、生まれつきの性質から無能であることを悩んでいました。ですが博物誌の仕事を任され、シンシャと出会って身の回りの矛盾と向き合おうとし始めたことがきっかけで成長していきます。しかしそれは大きな痛みを伴う道でもあり、仲間を失い、手足を失い、記憶を失い、一話の時と最終話では全く変わり果てた姿になってしまいました。それは本当に彼(彼女?)が望んだ結果だったのか。そもそも記憶が失われ生き方も180°変わってしまった彼が、どれほど本物のフォスだといえるだろうか。そんな成長の痛みをこの作品は残酷に描いています。人間関係の機微や人生観がある意味象徴的な形でそこに克明に描かれているからこそ、私は大変共感を持ってしまうわけです。

 以上テーマについての話でしたが、この作品はアニメとしての表現としても非常にハイクオリティでした。原作を読んでいたので、あの独特な世界観をアニメ化するのは無理じゃんと思っていたのにね。晴れた日の風になびく草や、夕暮れの浜辺、宝石たちの髪を透過して肩にかかる光、静かで広大無辺な海中、色とりどりに発光するクラゲなど、背景美術が大変美しかった。そして動きの部分でも、キャラクターのかわいらしい動きの表現で抜群のものがありました。3DCGでここまで可愛く見せることができるとは思っていませんでした。革命的と言っていいと思います。だからこそ私は初期フォスのあのかわいさが失われていくことに大変喪失感を覚えるわけですね。バトルの作画も相当な気合の入りようでした。ダイヤがしろと戦ったときの流れるような切れ目のないバトルシーンはCGの最高峰といえるのではないでしょうか。そして特筆すべきはフォス役の黒沢ともよさんを含め声優陣の好演です。彼女の「芝居らしくない芝居」が本当にプロフェッショナルという感じで、これも作品世界やキャラクターの魅力を底上げしていた要素だったと思います。とにかく、この作品のアニメ制作陣には原作のテーマを表現し直そうという一途さが感じられます。漫画にはなかった色彩や声やモーションが加わることでさらに作品世界の魅力が増したアニメ化だったと思います。ブルーレイ買いました。

 

十二大戦B

 12人の干支の名を持つ戦士たちが一晩のうちに、一人になるまで殺し合うバトルロイヤル。毎回一人のペースで、回想シーンが入った人間から、しかもたった一瞬で死んでいくのは統一感があって美しく、やはり西尾維新の仕事という感じでした。人が死ぬ作品ならそこにその死を「惜しい」と思わせるだけの展開がないと感情移入できなくて面白くないという話を何度かしましたが、この作品にもその種の難しさがあると思います。各キャラクターの過去回想というのが、裏社会や紛争の場で戦い続けて戦士になっていく、みたいな割と似通ったシーンばかりになってしまい「こんなの先週も見たな」という感じがありました。なので12人に12個の物語がきちんと用意されているべきバトルロイヤルものにおいて、そこがややまずかった部分だったといえます。この作品が真価を発揮したのはラスト二話でしたね。そこまで描いてきたあまりにも呆気ない死が、鼠の視点で様々な可能性のひとつであったと語られることで「惜しい」ものに変わっていったように思います。そして12人各々が戦場にかけてきた願いが、鼠の選択によって一切何の意味も持たない結果に終わるというのは、何というか滅びの美学みたいなものを感じられました。高い戦術性と作画力を持ったバトルシーンのなかに戦士たちが死の間際の一瞬で見せた輝きがこもっています。

 

いぬやしきC

 テーマは現代におけるヒーローとは何か、みたいなところなんでしょうか。ヒーローとは誰もが憧れるカッコいい存在であり、かつ無償で全ての人間を救う存在です。犬屋敷さんは家族からもぞんざいに扱われるしがないサラリーマンに過ぎませんが、悪を許せずあらゆる人間を無償で救う正義感を持っています。一方獅子神は無慈悲な大量殺人鬼でありながら、母親や直行には優しさをもって接します。一見獅子神を倫理観の欠けた悪役として捉えがちですが、例えば人が亡くなったというニュースがあって、それを見る人々のうち何人がそれを「人の死」として重く受け止め悲しんでいるでしょうか。死を悼むためには共感できることが必要条件だ、という話はもう4度目くらいですが、知らない人間を助け、知らない人間の死を悲しむのは難しいことです。それは都市化と個人主義化が進み、人の死のニュースが日常茶飯事になっている現代社会において当然ともいえるのかもしれません。獅子神は絶対的な異常者というわけではなく、自分に関係のない人間のことには無関心で、しかし独りにはなりたくない典型的な現代っ子です。対する犬屋敷さんはごく平凡な人間ですが、時代遅れともいえるヒーロー像を心に持っており、獅子神にはそれがない。犬屋敷と獅子神の戦いとは、そういった「正義」の捉え方の差異や世代のギャップを象徴するものだと思います。つまり、どちらが善でどちらが悪であるとかいう二元論に収束してはいけない対立のはずです。ところがこの作品は犬屋敷さんをヒーローとして、獅子神をサイコパスとして断定的に描きすぎたところがあり、テーマが薄められてしまっているところが残念でした。

 ほかには人が泣くシーンが多用されていますが、その表現があまり良くなくて低予算アニメ感が匂ってしまったのは失敗だったと思います。ただ全体的には続きが気になるようなストーリーで自然と毎週見続けられたのでこのくらい。

 

血界戦線 & BEYOND』B

「異常が日常」の街を舞台に個性的なライブラ・メンバーたちの織りなすクールでハチャメチャな群像劇。ボンズらしい派手な見せ方にこだわった異能力バトルシーンは健在でした。ヘルサレムス・ロットは都市としての濃密な文脈と多様性を内包しているように思えて魅力的ですし、異形のモンスターたちの造形も、カッコ良くもあり奇想天外でもあり好きです。

 ただ、この二期についてはやや不満があります。私は一期での松本理恵監督の音楽の使い方や画面構成がとても気に入っていて、何気ないシーンでも印象的でテーマを際立たせるような演出に毎話感心させられていました。それが独特な世界観の魅力を底上げするようにも働いていたと思います。ところが二期では監督も代わり、演出の面でかなり平凡なものになってしまった印象があります。代わりに二期で重視されていたのはキャラクター同士の言語的な、直接的なやり取りだったのではないでしょうか。一期でアニメオリジナルのキャラクターであるブラック・ホワイト兄妹に作中で重要な役割を担わせたことには原作ファンから少なからず批判があったと記憶していますが、それを受けてライブラ・メンバー間のやり取りを重視し、女性ウケを取り、非言語的でともすると伝わりにくいあの演出を切り捨てるような方針転換がなされたように思えて残念でした。期待していたわりに一期ほど楽しめなかったのでこのくらい。

 

 総括

“評価”をまとめると以下のようになります。

 

S 宝石の国進撃の巨人プリンセス・プリンシパル

A メイドインアビス武装少女マキャベリズム、リトルウィッチアカデミアボールルームへようこそACCA13区監察課Re:CREATORS

B 冴えない彼女の育てかた、終末なにして(略)、血界戦線十二大戦この素晴らしい世界に祝福を!、ID-0、Rewrite

C ベルセルクようこそ実力至上主義の教室へいぬやしき、CHAOS;CHILD

D Fate/Apocrypha政宗くんのリベンジハンドシェイカー

E Dive!!

 

 上のほうに評価が固まってるじゃん、と思われるかもしれません。これはですね、面白くないと思った作品は途中で視聴を止めてしまったりするので、評価対象外になりこの表には現れなくなるからです。多分それらも評価に含めるとするとCを平均として下の方にもバラけるはずです。ただ、今回取り上げなかった作品も全部「切った」わけではなく、時間がないとかで単純に見ていなかったものも多いです。有頂天家族キノの旅辺りは時間があったら見てみようと思ってます。他にもこれ!という作品があったら教えてください。

 今年のマイ・ベストは宝石の国でした。これだけ夢中になれる作品に出会えたことは僥倖でしたね。原作の漫画を貸してくれた後輩には感謝。

 今年も23作も観てしまったようですが、23作品こうしてレビューしてみると、何となく自分の「こういうのが好き」という感覚が相対化されたように思います。

 ご覧のとおりpart2のほうが1作品ごとの文章量が大きくなってしまいましたが、これは夏や秋の作品のほうが記憶に新しく、書くことが次々に湧いてきて文章が無限に長くなってしまったからです。これは逆にいえば、時間が経てば作品にふれて感動した記憶も風化していってしまうということで、なるべく記憶が残っているうちに文章として残すことはとても大事なように思えてきました。今回でもっと短いタームでこうして文章を書くクセをつけていきたいという気になったのでまたいずれ同様のことをやるかもしれません。